緑の水平線

裏山を登ればハイキングコースに通じている、緑あふれる物件が久しぶりに登場です。

約4年前にご紹介した物件でしたが、当時は自分の好きなようにカスタマイズしてもいい、一部を除いてほぼ平屋のちょっと大きめな家。ということでご紹介させていただきました。

その際の募集では、建築のプロでもあるオーナーが賃貸に出すにあたり、無垢材の床を貼り、畳を新調したりと、和の趣きを残したシンプルな修繕工事を行っていました。

現在ご入居中の方が5月末に退去予定の為、私自身もまだ現地は確認できていないのですが、当時は真新しかった部材たちが、この4年ほどでどのように変化したのかとても楽しみです。

完成された状態のやり切った改修ではなかったので、借りた方がいい感じに手を加えながら住んでみる余白ありな物件。

建築されたのは昭和10年頃。当時は今より倍ほどの大きな屋敷だったそうで、海外の軍の将校が借りていたこともあったとか。この庭や景色を楽しみながら酒でも呑んで楽しんでいたのではないかと想像してしまいます。

昔は一部取壊して面積を半分程にしたり、今から約50年ほど前には増築したりと、その都度暮らし方や人数に合わせて家の形が変化して住み継がれて来ました。

オーソドックスに住居利用で住むのもいいですが、部屋数が多く、一部工房やアトリエ、事務所を住宅と併用させるのに相性が良さそうです。

キッチンはコンパクトですが1，2階にそれぞれ一つずつありますので、ちょくちょく利用する方や、キッチンのある部屋を事務所などにすればさらに利用しやすくなりそう。

ちなみにトイレも2個ありますが、その2つの距離が非常に近くあったのですが、今回はどちらに入ろうと迷いそうで少し面白かったです。

ところで、今回の物件は谷戸の一番奥手のあたりに位置しており、さらに少し高台です。そのためメインの和室や、庭からの眺めが抜け感があり、とても気持ち良い。目の前には緑が広がっていて、緑の水平線の様です。きっと月夜もきれいなんだと思います。

そんな気持ちいい南側をめいっぱいと取るためなのか、らせん状に敷地を1周して玄関にアプローチします。庭木を眺めながらぐるっと巻くようになっているので、好きな木を植えて四季を楽しむ事もできそうです。また、これだけ庭が広いので畑を開墾してもかなりの収穫が得られるのではないでしょうか。ただしトンビには注意ですね。

緑に囲まれ、アトリエや事務所の兼用住宅を探していた方、しかも面積も割と大きめ希望の方におすすめです。

※写真は全て2020年撮影のものです。
※ご内見は2024年6月から可能です。