茜色の玄関は雰囲気たっぷり。普通じゃない予感がします。
茜色の玄関に導かれ、ワクワクするような平屋に出会いました。
賑やかな金沢街道から滑川を渡り、分岐するたびに細くなっていく道。車1台通るのがぎりぎりの小道を上がっていくと、谷戸の緑が迫り、しっとりとした静謐な空気感が漂います。
雪ノ下のこのあたりはこんな雰囲気の場所が多いのですが、かつては長勝寿院という大寺院があり、歴史的にも由緒ある土地である事にも起因しているのかもしれません。
周囲は建て替えが徐々に進んでおり、新旧入り混じる中に、気になる玄関がちらり。木の縦格子が立体的に組まれた玄関は、年月とともに複雑な茜色に染められ、なんだか普通じゃないぞ、と予感にどきっとするのです。
何度かの増改築を経ており、間取りは少し変わっています。家の中央に4.5畳と6畳の和室、北側にキッチンと水まわり、南側にはおそらく増築された洋室が1室。
和と洋のエッセンスが混在していて、それが不思議な魅力。中央の和室は床の間と板張りの天井を備えた正統派な和室。それに対し、洋室は出窓があり天井高も高く、アトリエと呼ぶのが似合う感じです。
正直に言うと、現代的な間取りに慣れてしまっている私には暮らしの想像がしづらい間取り。しかし、そんな場合こそ、ちょっとした改修で化けるに違いないと、強い予感があるのです。
和室や北側の台所はやや薄暗く、それも落ち着きがあって捨てがたいのですが、広縁と部屋の間仕切りをなくしたり、思い切って天井を抜いてトップライトを設けたりしてもずいぶんと面白い空間になりそうな気がします。
キッチンや水まわりは更新されており、清潔で問題なく使えそう。床が下がっている部分などもあるので、建物全体的に調査と補修は必要になりそうです。
この年代の建物なのに、襖やアルミサッシの開け閉めがスムーズな事に驚いたのですが、聞けば新築時は腕のいい宮大工に依頼したらしいとのこと。作りの良さとメンテナンスのたまものだろうと、感心しました。
建物の南側に位置する庭は手入れしやすそうな程よい広さで、道路沿いの庭木により囲まれ感があります。多様な樹木が植えられているので、季節ごとに楽しみが待っていそう。隣地の斜面に面した側は簡易的な土留めがあり、少々湿気が溜まりやすいですが、それもまた谷戸っぽいと言えます。
古都鎌倉らしい暮らしを、個性的な住まいで叶えたい。そんな方におすすめです。
※敷地の一部が土砂災害特別警戒区域に含まれます。当区域内に居住用建物を計画する場合は、「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」に基づく対策を行う必要があります。
※東側斜面が鎌倉市建築基準法条例第5条に該当する可能性があります。
※敷地に至る道は法第42条2項道路です。車種によってはスムーズに進入できない可能性があります。
※面積表示は公簿面積です。現況測量により、差異が生じることがあります。
お気に入り
- 価格
- 4,180万円
- 建物面積
- 84.80㎡
- 管理費
- なし
- 修繕積立金
- なし
- 所在地
- 鎌倉市雪ノ下四丁目
- 交通
- JR横須賀線「鎌倉」駅 バス5分 「岐れ道」バス停 徒歩9分/JR横須賀線「鎌倉」駅 徒歩25分
- 建物構造
- 木造/平屋建て
- 所在階
- 築年
- 1953年
- 土地権利
- 所有権
- 敷地面積
- 210.80㎡
- 都市計画
- 市街化区域
- 用途地域
- 第一種低層住居専用地域
- 建蔽率/容積率
- 40%/80%
- その他費用
- 設備
- 公営水道/公共下水/都市ガス
- 備考
- 地目:宅地/現況:空室/引渡時期:相談/第2種風致地区/宅地造成工事規制区域/景観計画:谷戸の住宅地/土砂災害警戒区域、一部土砂災害特別警戒区域/法第42条2項道路(公道)に約11m接道、セットバック要(約11平米)/売主契約不適合責任免責
- 取引態様
- 媒介
情報修正日時:2024年9月24日
情報更新予定日:2024年12月5日
※掲載の情報が現状と異なる場合には、現状を優先するものとします。
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