残影慕わしく

物件の面白さを測るとき、立地や建物が自分の物差しで見た時にどうなのかを考えますが、今回の物件の様にそういったものでは無く、物件の持つオーラ、空気感に導かれて掲載をする場合が少なからずあります。

今回も後者のタイプなのですが、別にシックスセンス的な話ではなく、前の居住者の名残から次の借りてくれる人のイメージがなんとなくつながって欲しい、もしくは繋がる気がしてしまいます。

そう、今回は基本的には住宅として募集なのですが、アトリエも併用して検討したい方におすすめです。

物件の面積はそこまで大型ではありません。しかし、建物は1階に水まわりがひと通りありますが、さらに2階にもキッチンからシャワー室などが揃っていました。勝手な妄想ながら、作家ができる限りコンパクトに自分の行動範囲が広がらないように、作品に集中できるように造られている気がしました。

1階は畳の続間があったりするためか、和の色が濃い印象ですが、2階は眩しいほど白い内装に枠や扉がエメラルドグリーン、ブルーグレーに塗装されており、どこか洋の雰囲気を持っています。

それらが意図してその様になったのかは不明ですが、製作するものによって場所を変えていたのではないかと思えてきます。

また、分譲地の「キワ」に位置し、散在ガ池森林公園にも近いので、作品の構想を練るには良さそうです。住宅地に挟まれた公園なので、一見整備された公園かと思いきや、ハイキングに近い散策となり良いインスピレーションを得られそう。

本物件については、駅からの距離を意識することは、生活する上であまり意味をなさない様な気がしますので、普段から車移動が主の方が良いと思います。駐車場は車種によっては3台入るので多人数での同居をご検討されている方にも良い物件です。

※写真は2021年のものです。