家は線路の向こう側

江ノ電に乗っていると線路の脇から入り口や玄関が続いている家をよく見かけます。そんな家を見つける度に、その先がどんな空間になっているんだろう、向こう側からはどんな景色が見えるんだろうと妄想を膨らませてしまいます。

今回紹介するのはそんな妄想膨らむ線路の向こう側に建つ物件です。玄関までのアプローチからワクワクが止まりません。

線路の向こう側ということは線路を横切らなければなりません。見通しは良いところですが踏切ではない場所になるので、右見て左見てまた右見て、と十分注意して渡りましょう。すぐ近くに踏切があるので江ノ電が近づいてきたら警報器の音でも知らせてくれます。

線路を渡り石段のアプローチを登った先に建つ山小屋テイストの家。玄関横にはウッドデッキが設けられていて、眼下には江ノ電が走り抜ける眺望を楽しむことが出来ます。家の裏側は山になっていて青々とした緑が茂っています。

中に入ると大小様々な形の窓が部屋に彩りを添えてくれています。勾配天井を活かした天井窓や縦に細長いスリット窓、2階の大きな窓からは相模湾と江ノ電が両方楽しめます。キッチンや風呂場にも大きな窓があり裏山の緑を上手く切り取っていました。

間取りは3LDK。どの部屋もかなりゆとりある広さなので、1部屋をリビングにしてダブルリビングにするのはどうでしょう。キッチン横は食事したり、帰ってきて少し休憩するリビング、もう1部屋は家族で団欒したり、のんびり自分の時間を楽しむリビングとして利用するのも良いかもしれません。

2階に上がるとアーチ型の壁の先にインナーテラスのようなこじんまりした空間が。南東を向いた大きな窓からは光が降り注ぎ、眼下には稲村ガ崎の家並みと相模湾、そして江ノ電の勇姿を望むことが出来ます。個人的にはこの空間が一番のお気に入りです。壁の造作棚はワークスペースとしても使えそうな造りになっているので、リモートワークや趣味に没頭する部屋としても活用出来そうです。

嬉しいことに近隣に1台分の駐車スペースが確保されています。もちろんそこから線路を渡って石段を上る必要はありますが。この一見不便に見えそうなポイントを当物件の最大の魅力と捉えてくださる方にお届けできれば。

※写真は全て前回募集時のものです