肌触りのある集合住宅

葉山に来て、丁寧な暮らしをしたい。それもそこまで気張らずに。そんな思いで移住される方におすすめしたいテラスハウスです。できれば若いカップルが「私たちはここから湘南・葉山生活がはじまったんです。」と言ってもらいたい物件なのです。実は以前からこの物件を紹介したいなと思っていました。

どこか雰囲気のある左官仕上げの外壁。横にずらりと並ぶ窓が印象的でしたが、玄関側から見ると、都内でみかける素敵なテラスハウスの佇まい。ガーデン目黒や茅ヶ崎緑が浜ハイツといった日本の名作低層ヴィンテージマンションを設計してきたTRIAD建築設計事務の集合住宅をコンパクトにしたような雰囲気がしていいのです。

室内はメゾネットタイプになっていて、下階には寝室と水まわり、上階にはLDKとロフト。どちらも漆喰の壁で高さの関係がすごく好きです。下階はすこしこもった感じの空間で窓の向こうの緑と土を感じます。一方上階は、階段をのぼり正面に見える窓から大きく空を感じます。

窓からの眺めもよく、海は見えないものの、葉山の山の緑に囲まれた雰囲気はいい意味で田舎感があって、足元には駐車場があり愛車もチラチラ上から眺められるという喜びもあります。

床はざらっとした無垢の床、洗面台はタイル仕上げの天板にホーローのボウル。どれも使い古されている感じはありますが、それがまた気張らない感じでいい。

上下階の明かり取りにもなるガラスブロックは生活がはじまると朝晩と光の効果がありそうで、ロフトへのはしごも木製。こうした質感のある素材が詰まっているのもうれしい。

キッチンや浴室はユニットセットになったシンプルなもので、そこまで質感へのこだわりは感じないのですが、とっても使いやすいそうで、これはこれで良し。と思ってもらえそうです。

場所もいいのです。葉山堀内の山側にあるこの物件、逗子駅から海回りのバスで「元町」とうバス停からテクテク歩くのもいいですし、もう少し先にあるスーパーに寄って買い物して帰るのもよし。生活に必要なお店は揃っていますし、海も山も近い。そしてそこまで高低差はないので徒歩で街を歩きながら生活が成り立つことろがいい。

さらに、この物件のいいところは駐車場も付いているということ。物件周辺は道が狭いですがそれでもみなさん大きな車に乗っています。はじめは古いジムニーやパンダあたりから始めていただき、でもそのサイズ生活に慣れてきたら車を変える頃には、住み替えたくなるるかも。

そのくらい小さな車とこの家はお互いに相棒になっていくことでしょうし、そこから次の住まい計画がはじまりそう。次は自分で家を建てるとか改装可能な物件を買うとか。そうしたことに意欲が湧きそうな家なのです。