パノラマのアンサンブル

【価格変更しました】
秋谷で海沿いの国道134号線を走っていると、海とは反対側の高台や山の麓に、海の向こう側を眺めるように建つ家をよく見かけます。目の前を通るたびに「君はどんな景色を見ているの？」と心の中で問いかけていましたが、今回ようやくその答え合わせができました。そこでは海と山と空とが互いに歩調を合わせ、ひとつのメロディを奏でているような、そんな景色が広がっていました。

家からの眺望はもはや説明不要の大パノラマ。海面がキラキラと輝く相模湾、その奥には湾を囲むように丹沢山地から雄大な伊豆半島が横たわっています。この日は雲が多くて拝めませんでしたが、天気が良ければ富士山にも出会えるとのこと。反対側に目をやるとを青々とした緑が茂ったなだらかな山々。朝起きてすぐにこの眺望が広がっていたなら、きっと昨日へこんだ事もスッキリ忘れてリスタートできそうです。

外階段でつながった2層の展望ウッドデッキは掃き出し窓から出入り可能。天気のいい日にはテーブルとイスを持ち出して、地場の新鮮な食材を使った料理で家族や友人と団欒の時間を過ごしましょう。四季折々に表情を変える風景は、団欒のちょっとしたスパイスになるはずです。

個人的に好きだなぁと感じたのが2階のこじんまりした和室。この部屋は海と反対に位置しているものの、片方の窓からはチラリと海が見え、もう片方の掃き出し窓からバルコニーに出ると隣家の素敵な庭と雄大な山が望めます。この部屋にいると気持ちがスッキリとして、なんとなくお茶を点てたくなる、そんな空間です。

玄関までのアプローチにはベルギーから取り寄せた石畳が使われており、赤茶のレンガを積み上げた塀やブルーの外装に白い窓枠、手入れされたみずみずしい植栽が相まって、異国に迷い込んだような印象さえ受けます。

オーナーはピアノの演奏家。休日には国際色豊かな芸術家たちが集まり、素敵な演奏と一緒にオーナーが腕によりをかけた手料理で客人をもてなしていたそう。家の中には当時を懐かしむように、かすかに音楽の残り香が漂っていました。

場所は横須賀市秋谷。葉山町のすぐ隣に位置し南葉山とも呼ばれているエリアです。自然を感じながらのびのびと暮らしたい方におすすめです。