鎌倉の静かな住宅街にひっそりと佇む住宅が、なにやら普通ではない空間に生まれ変わろうとしています。ここでは鎌倉暮らしの本質をあらためて計画、妄想、改装に没頭する場所なのではないかと思ったのです。
近くには鶴岡八幡宮や段葛など数多くの観光名所や神社仏閣があるのですが、そうした華やかなエリアから少しだけ離れたところにあるこの家は、豊かな庭が広がり、その先には川が流れているため、清らかな空気を感じられる場所です。
さて、現在の内装はどうしてこのような仕上げとなったのか。過去には様々な使われ方をしていたそうなのですが、6年ほど前に今回の改修工事が行われたそうです。改装の目的は事務所兼用住宅として計画されましたが、ここは住宅専用としての使い方が求められていたのです。
つまり、これからの利用については住居専用として、新たに100%居住空間としての改修工事を前提とした物件となっています。なので、この機会に鎌倉暮らしを再考いただきたいのです。それもここまでストイックに仕上った物件なので、真剣に向き合っていきたい。
それでは建物の内部の様子を見ていきましょう。まさしくTHE日本家屋であったこの家を編集する作業は、丁寧にはがしていくことからはじまっていったのかなと思います。そうして出てきた美しい部分を綺麗に現していったのでしょう。
多くの壁は取り払われ、大きなひとつの空間となり、床のレベル差や材質の違いでそれぞれの空間が構成されています。
玄関からはじまる土間空間は建物の中心部分まで続き、この建物の全貌を見ることができます。サロンと名付けられた空間はなんと透明の壁が入ったことで三方向に視線が抜けていきます。窓の外に広がる緑を存分に味わうことができます。
奥にまわり込むと、ダイニングキッチンスペースとなっています。すでにキッチンとしては成立していますが、せっかくなのでもう少し自分色にアレンジしてみたい。自分が求めるキッチンを深く考えていきたい。
そして現在はシャワーブースがあるのみで、浴室はありません。これはある意味で願ってもないチャンス。この一見、みごとに仕上った空間に対して、どこに、どのように、どんな浴室を設ることがよいのか、鎌倉暮らしに似合う浴室についてたっぷりと熟考ください。
別荘が欲しい。というニーズを超えて、最近では自分の考え事をまとめる場所が欲しい。そんな声を聞く機会が増えてきたように感じています。ここ鎌倉で、まずは暮らしについて深く考えてみてはいかがでしょうか。ここであればセカンドハウスとして利用しながら少しずつ改修工事をはじめるといったことも考えられそうです。
お気に入り
- 価格
- 8,980万円
- 建物面積
- 260.81㎡
- 管理費
- なし
- 修繕積立金
- なし
- 所在地
- 鎌倉市小町三丁目
- 交通
- JR横須賀線・湘南新宿ライン「鎌倉」駅 徒歩13分
- 建物構造
- 木造瓦葺2階建
- 所在階
- 築年
- 不詳年
- 土地権利
- 賃借権
- 敷地面積
- 457.43㎡
- 都市計画
- 市街化区域
- 用途地域
- 第一種低層住居専用地域
- 建蔽率/容積率
- 40%/80%
- その他費用
- 設備
- 公営水道/公共下水/都市ガス
- 備考
- 地目:宅地/私道負担:124.63㎡(持分:1/4)/現況:居住中/引渡時期:契約後4〜6ヶ月後を目安に相談/借地詳細:旧法賃借/地代:月額87,200円/借地期間:令和9年1月31日まで(更新可能)/庭付き/バイク置場あり/駐車場あり
- 取引態様
- 媒介
情報修正日時:2024年6月24日
情報更新予定日:2024年12月5日
※掲載の情報が現状と異なる場合には、現状を優先するものとします。
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