どこまでも空

ずっと見ていたい風景。この眺めを手に入れることができれば、もう他に欲しいものなんかないかもしれません。いやむしろこの眺めをもっと自分のものにしたくって、あれこれこの家やお庭に手をかけたくなるのかもしれません。

2階の窓からの眺めがあまりにも気持ちが良いのです。自分の敷地もちゃんと広いのですが、その先に広がる果樹畑と林、そしてどこまでもつづく青い空。思わす名曲を思い出してしまいました。

なお、この南側の借景は市街化調整区域にある畑なので、原則として新たに建物が建築されることを抑制する地域です。なので、しばらくはこの眺めは独り占めできそうです。

ぼーっと眺めていると、わずかな時間、シャーっと音が聞こえます。この音、新幹線の通る音なのです。この音で我に帰ることができます。あまりにもなにもないと、この世界から戻れなくなりそうなので、こうした音が返って助かるのかもしれません。

そしてこの家がまたいいのです。昭和37年に建てられて、昭和47年に増築された家なのですが、丁寧に作られている感じのする家で、改装素材としてなんとかしたくなります。

この当時の建物としては他ではあまり見ないくらい窓が大きいのです。南側の庭に面した部分は増築時に作られているので、この窓はその頃のもの。2階も一部屋増やしているのですが。ここの窓も大きいのです。おかげで南側の眺めを存分に味わうことができるのです。

水まわりも素敵な余韻を残してくれています。台所は床の素材がいい味を出しています。床下収納の面材がやや目立ってしまっている感じが可愛らしく、キッチンセットも古いですがそれでも余計なものがなくていいなって思えてしまいます。

ちなみに、私が個人的に古い家の良し悪しを計る目印にしているのはタイルです。この家は期待以上でした。トイレ足元の床面も美しく、水色のタイルは縁を決める役物（やくもの）までしっかり。浴室の壁面は黒いタイル、床も黒の玉石モザイクタイル。かなりセンスいいなって思います。カッコいいです。

そうかと思えば、洗面台は木に乗せた陶器の洗面器、壁はすりガラスの窓に細長い鏡！この絶妙なバランスって美しいと思います。今では出来合いの洗面化粧台になってしまって、どうもつまらないんですよね。

この古いけど良いものが残った状態をポジティブに捉えてくれる方に、リノベーションやリメイクというよりは、元に戻す復元に近い改修工事をしてもらえたらいいな。なんて思ってしまいます。ただし建物全体の断熱や窓のサッシ交換、電気設備の更新など内側のスペックを高めつつ、表面を丁寧に復元していただきたい。

そしてこの物件の現状は接道について建築当時と状況が変わっており、詳細は個別にご説明させていただきますが、新たな接道の確保と、車を止めることができるスペースを敷地に加えてお引き渡しさせていただく予定です。土地面積は過去の測量結果に基づいていますが、再度整えてからのお渡しとなります。

また、この物件に部分的に隣接しているアパートがあるのですが、ご希望がある方にはこちらも同時に売却することは可能です。価格や条件については個別相談となります。参考までにアパートの写真（12〜15枚目）をご参照ください。現在は3室すべて空室となっており、こちらもリフォームが必要な状態です。

まず気になる方は現地をご覧いただきながらお話したいと思っています。せっかくなんでお庭でゴロゴロできる格好でお越しください。きっと結構気持ちいいですよ。

そして相鉄線は横浜駅までも12分といい距離感ですが、昨年東急線との直通運転が始まり、渋谷へのアクセスもよくなり、さらに新横浜へも行きやすくなり新幹線も利用しやすくなりました。こうなると日本全国を飛び回っている人にも実はおすすめな場所です。