2008.12.25 |
馴れ初め。マサオ(鎌倉R不動産) ついに順番が回ってきた。薄々覚悟はしていたが、いざ書くとなると話は別で、筆が全く進まない。自身の引越遍歴でも書いてゆこうかと、頭の中でぼんやり考えていたら「掲載物件からマサオのリコメンドを抽出してはどうか」とフジイから提案された。 スケートボード漬けだった10代の終り、マサオ青年のホーム・グラウンドは入浸りのサーフショップがある腰越から辻堂にかけての一帯だった。整備されたスケートパークなど無い時代だ。街中に自生するポイントを仲間と車で移動しては「誰かに怒られるまで滑る」というストリート・スタイル。自然と車での行き来も増えていく。通過点の中に片瀬海岸東浜交差点と江ノ島入口交差点があった。 その時分、僕は学生をやる傍ら、六本木にある広告制作会社に助手として通っていた。商売柄、会社には資料となる書籍が山程ある。時間があれば貪る様に読んでいたのだが、その中にル・コルビジェの図録が数冊あった。僕はそれまで彼を画家として認識していた。コルビジェが設計した建造物を見たのはその時が初めてだったのだ。守備範囲の広さに感嘆したが、それ以上に驚きを覚えたのは、彼の設計した建造物が現存し、今も人が暮らしているという事実だった。折しも日本ではフランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテル東京が老朽化という名目のもと、全面改装を施されようとしていた。僕の記憶のひだにコルビジェの建造物たちが強烈に刷り込まれた。 |
URLをコピー
|
PC版 | copyright(c)鎌倉R不動産 |