2010.6.9 |
LEGEND藤井健之 伝説の不動産屋と半島を駆け抜けた。 畑の中に続く一本道、その先の岬一個。 外界から隔絶されたビーチと洞窟と断崖と廃墟化した旅館。 穏やかな入江に接する土地、背後は森。 など、すべて売り物だ。 ありえなかった、少なくとも都心に近いこのエリアでは手に入らないものと勝手に思い込んでいた。海や森を求めてこの地にやってきた人たちが、いや、僕が欲しいものだった。 入江に向かって立ちつくす僕の背後でLEGENDはタバコに火をつけた。 欲しいものを素直に追い求め続け、何もあきらめない、少年時代の宝もののそれだ。 |
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