リバーサイド・リトルハウス

【価格変更しました】
春に訪れた時は、まだスケルトンでした。それから約半年、建物が完成したとの情報を聞きつけ、再訪したリバーサイドの小さな家には嬉しい驚きが詰まっていました。

東には道路1本を挟んで大礒城山公園、西には相模湾に注ぐ不動川。緑と川にはさまれ、川ビューと公園ビューのどちらも味わえるのがこの物件の珍しいところですが、さてどのような出来上がりになっているだろう？

改修を手掛けたのは、木材にこだわった地元大磯の工務店。グレーの塗り壁に木のルーバーがアクセントとなった品の良さを感じさせる外観に期待が膨らみます。スケルトン状態の時より広く感じるなと思いつつ、LDKのある2階に向かいます。

リビングテラスと名付けられた部屋には川側、公園側の両方に大開口があるのは図面上わかっていましたが、なんとなんと、どちらも全解放できる折戸だったとは！早速、全開にしてみます。室内と川を隔てるものは３本の手すりのみ。ここに座ってはだしで足をぶらぶらさせたら、どんなに気持ちいいでしょう。衝動を抑えるのに苦労しました。

振り返ると、こちらは大磯城山公園の緑が視界一杯に広がる見事な借景。うっすら紅葉も始まっており、日々、自然の変化を眺められるのはなんとも贅沢ではないでしょうか。バルコニーの床は室内の床レベルとほぼフラットに仕上げられ、窓を開けると室内が拡張されたように感じられます。内装は無垢材の床が心地良く、グレーの壁と合板目透かし張りの天井が落ち着いた雰囲気です。

キッチンはアイランド型のシステムキッチン。ここに立つと、2階がぐるりと見渡せて司令塔のよう。IHクッキングヒーターや薄型換気扇がスタイリッシュな印象でこれだけでも魅力的ですが、私が嬉しいなと思ったのは造り付けの食器棚と吊り戸です。

シート貼や薄板ではなくしっかりした厚板で作られ、良い木の香りがします。この家のために造作で作られているため、サイズも材質もピッタリはまって気持ちいいです。アイラインドキッチンをすっきりと使うためにも、収納がしつらえられているのは嬉しいなあと思いました。

他にも、ダイニングのカウンターテーブル、玄関のシューズボックスも同じく造作ですので、内見された際には注目してみてください。

2階の水まわりの主役は浴室です。ゆったり足を延ばせる浴槽に寝ころんで窓を開けると、見えるのは空。そして川の流れる音がどうどうと聞こえてきます。洗面化粧台、洗濯機置場は非常にシンプルです。

1階は寝室と、奥に広めのウォークインクローゼット。床は無垢材で気持ち良く、壁・天井はベニヤ目透かし貼りのラフな仕上げです。DIYで棚を取り付けたり、好きな色に塗装したり、理想の部屋にすべく想像を膨らませてみてください。

手をかけるところはしっかりかけて、ラフな部分はラフに残す。メリハリの効いた建物だと思います。スペースはコンパクトなので、お二人で住むくらいがストレスがなさそうなのと、モノが多い方はご注意を。

外まわりは、ピロティになった駐車スペースが1台分（この日はサワガニがいました）、屋根はありませんが、自転車もしくはバイクが1台程度停められるコンクリート土間スペースがあります。そして、家の前の細い道は川べりの土手へ続いています。

駅までは距離があるので、移動は車がメインになりそうですが、駅までの道は平坦で、自転車でも走りやすい道だと思います。堤防での釣りやサーフィンもできる海岸までも自転車なら約12分、山方面に向かえば緑の多い運動公園や市民農園もありますので、週末は海へ山へと気軽に出かけやすい立地だと思います。

リバーサイドでのリトルな暮らしにご興味のある方、ご連絡をお待ちしています。