路地裏の白い村-直線-

【賃料を変更しました】
昔スペインのアンダルシア地方で訪れたミハスという村を思い出しました。荒野の中に突如現れる白い村。庭先やベランダにはブーゲンビリアが咲き乱れていましたが、強い日差しを跳ね返すその強烈な白を鮮明に覚えています。まさか鎌倉の路地裏で白い村に出会うなんて。

この村は合計8区画の集合住宅。アンダルシア風だと周りから浮いてしまいそうな気もしますが、違和感なく周囲の家並みに溶け込んでいました。

場所は古くから交通の要衝となっている小町大路沿い。家と家の隙間の様な細い路地を進んでいくと、突き当たりのひらけた空間に白亜の建物が見えてきます。左官職人が撫できりで仕上げたような外壁と角が少し丸みを帯びたテイストを見るに、中も普通の部屋ではないだろうことは想像がつきます。

玄関ドアには客船のドアについているような丸い窓。部屋の番号やそれを照らす照明もなんだか面白い空間へ誘ってくれる舞台装置のよう。

2区画を募集中でこちらは2階の区画（1階の区画はこちら）。

外階段を上ると、左右に白い壁が現れミハスの町に迷い込んでしまったような錯覚に。その先に見える瓦屋根でここが鎌倉だと気付かされます。

建物の外観は角が丸みを帯びて柔らかい印象でしたが、部屋に入ると曲線が一切なく、縦横斜めに気持ちいいくらい直線が交錯していました。

あまり詳しくないですが、たとえるなら白いフォルムのユニコーンガンダム。特にロフトに続く階段辺りがVアンテナ（頭の角のことらしいです）っぽくてかっこいい。内見にいらした際はぜひ遠目から薄目で見て感想をいただければ。

折れ階段を上った先にある空間は想像以上に広くて、ロフトというよりはメゾネットに近い感覚で使えそうです。片流れの天井は頂点の天高がおそらく2m以上はあるのと、窓も2箇所あって明るいので、壁に向かってデスクを並べれば上を事務所、下は接客スペースとして活用できそう。自宅であれば上が寝室で下がリビングでしょうか。反対は仕切りや手すりがないので落ちないように工夫が必要です。

嬉しいのは窓の外にお隣の庭があること。住宅街の中にぽっかりと空いた庭には芝生と松の木が1本。この区画だからこそ楽しめる借景です。

住居だけでなく事務所も可能です。鎌倉の中のアンダルシアへ、ショートトリップしてみませんか。