おもちゃ箱

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こんな木箱が欲しかった！箱の中には自分たちの好きがギュっと詰め込まれていて、とにかく楽しさや工夫が散りばめられた家。それはまるでおもちゃ箱のような。外からはシンプルな木の箱に見えるのですが、開けてびっくりなのです。

そんな家が次なる遊び相手を探しているように見えたのです。
だから、こんなおもちゃ箱が欲しかった！
という人に届きますように。

場所は葉山一色。葉山御用邸や大浜海岸までも歩いてすぐの位置にあり、海遊びが日常になりそうですし、犬の散歩にもいい街です。葉山の中でもいいポジションだと思います。

コロンと２軒の家があるのは同時期に注文住宅が作られたからであり、敷地の道路部分はお互いに塀を立てたりせずに使いましょうというルールもあり、道路以外の敷地の境界にも塀や柵はなく、ゆるやかな斜面をうまく利用して境目を感じているという、心地よい感覚が敷地にも現れています。

それではお楽しみのおもちゃ箱の中をご紹介していきましょう。

１階は玄関を開けて真っ二つに分かれています。玄関ホールが階段の奥まで伸びて左右に空間が分かれています。元々はこの左（南）側の空間にはスケボーのランプが入っていたそうで、相当ぶっ飛んだ家だったのですね。現在はワークスペースとなっていますが、当時は家の玄関開けたらスケボーやってる！？これこそおもちゃ箱の真髄ですね。

そして玄関ホール反対（北）側は収納や寝室となっています。寝室には現在は置き型の畳が敷かれているのですが、その下はヘリンボーンのフローリングとなっています。さらに大きな窓からはデッキが造作され、デッキにはハンモックが掛けられています。夕方頃からのメローな時間をここで楽しみたい。

この他、１階には階段下の収納や玄関収納など収納計画も充実している点も見逃せません。階段下収納から見上げる階段が美しかったりして、にくいなって思っていたら、さらに1階トイレの壁紙がさらにカッコよくって、もう本当にイヤんなるほどいいんですよね。

そして2階はどーんとリビング空間。北斜面な敷地なのですが、南以外はすっかり抜けているので、潔く南を閉じて北側に開放したリビングです。東西の窓も十分にサイズがとれているので、しっかり明るさも確保できていますし、葉山の山並みが楽しめる眺望がとても贅沢な空間に思えてきます。

キッチンもゆったりとスペースを確保しており、まだ家具のレイアウト次第で変化する余力もありそうです。パントリーがあるおかげでスッキリとした見え方を保つことができています。この他の水まわりも抜かりなく、ハーフユニットの浴室にはハイサイドライトと木目の天井が楽しいですしタイルは大人っぽくてGOOD。実験シンクの洗面台も木枠の鏡が映えるクロスとの相性も良い。

この時点ですでにお腹いっぱいですが、まだあるのです。そう、屋上です。これにはたまげました。2階リビングのバルコニーから外階段を上がって、屋上に出れば葉山の海も山も堪能できます。ここでピクニックごっこしたり、花火を見たり、夏が来る前にしっかり日焼けしておいたり、いろんなことができますね。

これだけ楽しいが詰め込まれた家はひさしぶりに見ました。やっぱり家って楽しいのが一番ですね。ここまでやってくれていてば、そこまで自分だけでは家を楽しみ切る自信がなくても、第二走者としてアレンジしていくだけで、充実した家の楽しみ方をはじめられそうです。