戦時中に建てられたという(築年不詳)古民家平屋を全面改修しています
4年前、ここに伺ったときのことを思い出しました。
山の下からは建物は見えず、息が切れるほどの坂道と階段を登り続けてやっと頂上に辿り着くと、傷んだ古い平屋と広い庭。周囲に住宅はなく、視線を感じるのは飛んでいる鳥くらい。寂しいと言えば寂しく感じる土地ですが、あえて人里離れて籠りたい人にはいい環境と思いました。仙人みたいに。
今回再び訪れると、樹木が鬱蒼としていたアプローチはきれいに刈られ、歩きやすく整備されていました。敷地の入口にレールらしきものが敷かれ、坂道に沿って設置されているのですが、なんとミカン畑でも使われるようなモノレール(モノラックと呼ぶそうです)が家の勝手口まで伸びていたのです。
アプローチを登り建物までたどりつくと、傷んでいた平屋は木部や塗壁を修復し、外壁には本物の焼杉が貼られ、重厚感のある外観になっていました。
庭は芝の緑が鮮やかで、ブルーのタイルが貼られたモダンな東屋が建ち、山の眺望を楽しめるジャグジーに焚火台専用のファイヤープレイス。なんだか以前の寂しい印象から楽しそうなお家になっていたのです。
玄関の引き戸を開けると、立派な梁と和紙の照明が迎えてくれます。ちょっと気持ちが高ぶりますね。内装は古さを残しつつ新規に造作された建具で改装され、朽ちていた部分は和のテイストで新規に。設備は快適なものにリニューアルされ、住居というよりはモダンな旅館という趣です。
靴を脱いで上がると、向かって右側が昭和レトロな雰囲気の洋間。薪ストーブがあり、冬は暖かそう。ここはアナログのオーディオとスピーカーを置いて、リスニングルームがよさそうです。
日差しがたっぷりと入る広縁は、藤の椅子を置いて庭を見ながらくつろぐのも、趣味のことをするスペースとしても十分な広さ。6畳と8畳の和室は雪見窓があり趣があります。
キッチンは対面の大きなカウンターになっており、食事を直接提供するのはもちろん、バーカウンターとしても使えます。洗面所や風呂場はモダンな旅館の趣で、非日常を味わうといった感じでしょう。風呂は十和田石を使い、外側にバスコートもあります。視線を気にしなくてよいのもこの立地のメリット。
周囲からの視線を気にしなくてもよい立地で、旅館のような建物、快適な設備と遊べる環境。おまけにモノレールで荷物を運べる。こりゃ極楽な仙人になれますな。
お気に入り
- 価格
- 2億1,800万円
- 建物面積
- 99.83㎡
- 管理費
- なし
- 修繕積立金
- なし
- 所在地
- 鎌倉市極楽寺
- 交通
- 江ノ島電鉄線「極楽寺」 徒歩10分
- 建物構造
- 木造
- 所在階
- 築年
- 不詳年
- 土地権利
- 所有権
- 敷地面積
- 2,304.80㎡
- 都市計画
- 市街化区域
- 用途地域
- 第一種低層住居専用地域
- 建蔽率/容積率
- 40%/80%
- その他費用
- 設備
- 公営水道/公共下水/個別プロパンガス
- 備考
- 地目:宅地/現況:空室/引渡時期:相談/鎌倉市景観地区/埋蔵文化財包蔵地内/土砂災害警戒区域/駐車場:3台分/増築未登記部分あり(9.9㎡)
- 取引態様
- 媒介
情報修正日時:2024年11月22日
情報更新予定日:2024年12月25日
※掲載の情報が現状と異なる場合には、現状を優先するものとします。
URLをコピー