気になる階段室

変わった間取りと、どうにも気になる階段室。この家を攻略するには、階段室がポイントになりそうな気がするのです。

逗子と葉山のちょうど境目あたりの逗子市桜山9丁目。渚橋の交差点を海側に曲がり、さらに小道を入った先の住宅地。海まで100メートルもない立地ですが、海際に浄水場が建っていたりして、地上レベルからは海はちらっとしか見えないのが惜しいけど、2階からはどうかなと期待しながら向かいます。

玄関を入ると、いきなり３つの選択肢。上るか、下るか、直進か。そう、玄関は階段の踊り場にあるのです。玄関と同じレベルに風呂と洗面、上階はLDK 、下階は個室。迷ったけれど、階段を登ることにしました。

リビングには建物の隙間から海が見えるコーナーにガラス窓が設けられていて、庭木越しとはいえ、海が眺められるのが嬉しい。窓がたくさんあって明るいのですが、さらにトップライトが2ヶ所あったり、階段室との間に大きなガラス窓があったりと、明るさや抜け感にこだわった作りです。

これはいいなと思ったのが、キッチンの奥の小部屋。板張りの壁で、窓からは逗子海岸ビュー。2畳ほどの小さな部屋ですが、落ち着ける書斎になりそうです。

1階に降りると、和室と洋室がふた間続きになっていて、和室からは庭に出られます。洋室は寝室として、和室は庭を眺められる仕事場や作業部屋にしたら気持ちが良さそう。

庭にはツゲやヤシがワイルドに茂っており、隣家の庭と地続きですが、中央でなんとなく仕切られているので、お互いに配慮しながら使っていただければ。

さて、このように家が3つの層に分かれているため、この家に住んだら、1日のうちで何度も階段を上り下りすることになります。そして、階段室はLDKからも書斎からも大きな窓で良く見える。とすると、このユニークな間取りを使いこなすには、まずは階段室から。

たくさんの絵を壁一面に並べたり、ハンギングプランツを吊るしてグリーンで満たしてみたり。照明にこだわって、階段室からの光を他の部屋から楽しむ、なんてのもいいかも。天井の高さと他の部屋からの見え方をいかして、いろいろ試してみていただきたいのです。

家のことばかり語ってしまいましたが、立地もいいです。JR逗子駅から頑張れば歩ける距離で、逗子海岸、森戸海岸へも自転車なら10分圏内。ご近所では、小さくて穏やかな小浜海岸までは徒歩3分、近くの鐙摺（あぶずり）港では、毎週日曜日に海鮮や地元のお店で賑わう朝市が開催されているみたいですよ。

ちょっと変わった家での海チカ暮らしを始めてみたい方、お待ちしています。

※家具は残置物です。不要な場合の撤去については相談が可能です。