旅先のアパルトマン

旅先で小さなアパルトマンを1ヶ月ほど借りて、現地に住むように過ごせるとしたら、きっとこんな環境に身を置けるのではないかと思うのです。煉瓦貼りのレトロな外観の建物、植栽、美しい共用部。自分の部屋からも素敵な建物と青空が見える。そんな旅を誰しも一度は夢見るでしょう。

そんな旅先で出会った小さなアパルトマンのような、不思議な感覚になる物件です。そもそも、ターミナル駅である藤沢駅から徒歩圏内の場所に、こんなに静かで豊かな環境があることに驚きます。周辺は落ち着いた住宅街で、その中にポンとこの建物があるのです。

オートロックを開けて共用部を進むだけで、気分が高まります。エレベーターはなく階段のみ。玄関まわりには少し余裕があるのがいいです。

室内はというと、やや天井が高く開放的。特にリビングは、約10帖のスペースですが、窓の先の開放的な眺望と、広いバルコニーのおかげで体感的には広く感じます。

それぞれの洋室はコンパクトですが、窓からしっかり光が入るので圧迫感はないように感じました。収納も十分かと思います。水まわりについても、程よく新しくされており清潔感があります。浴室は窓はなく追い炊き機能もありませんが、それもまたレトロな物件の味わいです。

さあ、ここでどんな暮らしをしようかと考えたときに、恐らく広さ的にも2人暮らしがマックスだと思うのです。インテリアはコンパクトなサイズ感のものを上手に配置して、旅先で出会った民芸品や北欧の食器などを飾って自分らしい空間に仕上げるのが素敵な気がします。

駅までも徒歩圏内なので、仕事へ旅へとアクティブな人にもおすすめです。旅で出会ったものたちに囲まれて、この旅先のような部屋で過ごせたら。なんだか人生が豊かになりそうですね。