道下のパノラマ

北向きで、道路から階段で下がっていくのに、こんなに明るく景色が広がっている家だとは想像もつきませんでした。

前面の道路からは駐車場のみが見えます。階段を下っていくとアイアンの立派な門と綺麗に整えられた庭。ここからも抜けの眺望があることがわかります。北側を順光で見ると、普段あまり気にしていなかった大船方面の街並みをじっとみてしまうのです。大船観音も正面に。

建物は築25年経過していますが、現オーナーがなんとも気持ちの良いリノベーションを施していました。LDKは大きく手を入れられており、2階がリビング・ダイニングだったレイアウトを1階にし、元は寝室だった1階の壁を撤去し2部屋をつなげて約26帖の大きな空間に。また、リビング内にオープン階段を設け、2階まで吹き抜けにすることで、光が差し込み、北向きの家とは思えない明るさになっているのです。

キッチンはオープンにして外の眺めも楽しめるような配置。パントリーを造作して収納スペースを多くしています。この気持ち良いLDKで現オーナーは料理教室を開いていたそうで、パーティ用にスペースを貸し出したこともあるそうです。

オープン階段は蹴込み板がないため向こう側が抜けているので視界が開けるのもメリットです。2階へ上がるとそこは家族共用のスペース。ワークコーナーやミニライブラリーにハンモックをかけて各自思い思いに過ごせるような工夫がされています。ここからの眺望もすばらしくリラックスできる場所ですね。

東側和室は８畳、障子を開けると眺めがよく、その南側は３帖ほどの納戸があります。ここはご主人の仕事場として使っています。西側8帖洋室は子供部屋として利用。ブルーグレーに塗装された扉がかわいらしく、こちらも２面採光でとても明るい部屋です。

道路から階段を降りていく土地なので庭がどうなっているかわからなかったのですが、玄関の前はテラコッタのアプローチや植栽が丁寧に造作されていいます。家の東側に回り込むと芝生が敷かれ広い庭、擁壁があるのでドッグランには最適なスペースです。

なにはともあれ、道の下、北向きの家の先入観を良い意味で壊してくれる家です。立地をいかしてリノベーションされており快適な家になっています。僕は晴れた日にスカイツリーが見えないかなって探しちゃいました。