湘南・鎌倉・逗子葉山エリアに住んでいる鎌倉R不動産のスタッフが、自分の住むまちについて紹介します。第3回は鎌倉市、七里ガ浜エリアです。
七里ガ浜の風景というと、この坂を思い浮かべる人も多いのでは 今回は、事務スタッフ・Tの住む鎌倉市・七里ガ浜エリアをご紹介します。第2回でご紹介したミヤウチが住んでいる稲村ガ崎の隣のまちが七里ガ浜。海も山もある魅力的な住宅街ですが、実際に住んでいるTはどんな暮らしをしているのでしょうか。
鎌倉R不動産(以下「鎌倉R」):いつから居住していますか?
T:2010年12月、長男の幼稚園入園に合わせて都内より引っ越してきました。その頃長女は生まれて4ヶ月の赤ちゃんで、家族が4人となって子育てをしながら親子共にこのタイミングで地域コミュニテイに参加していければいいなと思い、移住に至りました。現在、長男は中学2年生、長女は小学5年生になり、移住して10年になります。
七里ガ浜の海からは、海と江ノ島と富士山という「湘南3点セット」が見える 鎌倉R:なぜ、このエリアに住もうと思いましたか?
T:移住の前は文京区に住んでいました。最寄りの駅は、地下鉄など合わせて3つあり、通勤や保育園の通園にも交通の便の良いところでした。長男を保育園へ預けて、夫婦それぞれ会社勤めをしていましたが、当時長男がまだ小さかったため保育園から発熱とお迎えの連絡が頻繁にあったりと、時間に追われとても忙しく、仕事も子育ても家事もすべてが中途半端なのではと、ストレスと疲れを感じていた日々でした。
そんな中、長女が生まれることがわかり、私たち家族の暮らしをまるっきり変えようという計画が持ち上がりました。多少不便であっても、もっと自然豊かな、海や山の四季を感じられる地域で子育てをしたい、自由にのびのびと暮らせる一軒家に住みたいという計画で、石垣島の白保地区に憧れて、実際に現地に見に行ったりしました。
ですが実際に移住するとなったら仕事はどうするのか、そんな理想と現実のギャップをどう埋めるのか検討した結果、1時間半で都内まで通勤可能な鎌倉が候補となりました。七里ガ浜は海に面していて、鎌倉市内でも湘南らしいエリアのひとつです。また、尾根づたいに富士山や相模湾の眺望スポットが点在し、子どもを連れてのハイキングにもぴったりな広町緑地もあってとても魅力的に感じました。他に決め手となったものには、七里ガ浜の住宅街の中の商店街「桜のプロムナード」やスーパーの西友がプロムナードの中にあること、小学校への通学路、落ち着いた雰囲気で治安も良さそうということがありました。そんな訳で七里ガ浜に住もうと決めました。
広町緑地(広町の森)のハイキングコースは、子供連れでも歩きやすくておすすめ 鎌倉R:実際に住んでみてどうですか?
T:子供が小学校に入って改めて感じたのは小学校の立地がいいなということです。学校の裏が広町緑地となっていて、学校からハイキングにもよく行っているようです。都内だとこんなに自然に近いところはなかなかないのでは。また小学校にはプールがあり、開放している夏休みは小学生たちの穴場の遊び場です。
夏休みは穴場の遊び場となる、七里ガ浜小学校のプール そして、実は引っ越しをして3ヶ月経った頃に東日本大震災を経験しました。海が近いので津波が心配でしたが、七里ガ浜は高台に住宅街が広がっているので、わりと安心できました。
ただ、せっかく海で遊ぼうと思っていたのに、しばらくは津波が怖くて海に入れませんでした。ですが、時が経つにつれ徐々に慣れて、昨年はサーフィンを始めるまでになりました。ママさんでも結構サーフィンをやっている方が多いです。七里ガ浜の海は地形がリーフで初心者には向いていないので、今は由比ガ浜まで行っています。いつかは七里ガ浜でサーフィンできるようなレベルになりたいものです。
2021年の元旦の朝焼け。海には散歩や通勤の合間に行くことが多いそう 鎌倉R:普段、よく行く場所はありますか?
T:七里ガ浜には住宅街の中に「桜のプロムナード」という車乗り入れ不可の商店街があり、スーパーの西友やドラッグストアのココカラファインなどがあって、近いのでよく行きます。プロムナードにはいるか公園や自治会館もあり、行ったら誰か知り合いに会えて、ちょっとお話できたりする地域交流の場になっていて、とても楽しい空間です。並木沿いにベンチがいっぱいあるので、買い物帰りにちょっと座って長居することもあります。コロナ前にはそこでお花見をしたり、夏祭りやハロウィンなどの行事が開催されたりと、この地域のメインストリートです。
同じ並びには珊瑚礁やパシフィックベーカリーなど、観光客の方がよく来るスポットが隣接、共存していて、なんとも独特な雰囲気です。
住宅街の中にある商店街「桜のプロムナード」。春には桜が咲きいいお散歩コースです 鎌倉R:住んでみて、どんな変化がありましたか?
T:引っ越し当時、夫は副業としていた仕事を拡大させていつかはメインの仕事にし、都内に通勤しなくてもいい働き方をするという生活を夢見て、それをモチベーションに、しばらくは頑張って都内まで1時間半かけて通勤していました。今は念願かなって脱サラをし、自由にやっています。夫はスーツを着なくなり、私もカビが生える革靴やブーツは捨てて、スニーカーやビーサンの日々です。私は第二子出産で前の職場を退職し、しばらく子育てをして専業主婦の生活を満喫して、今は鎌倉R不動産で事務スタッフとして働いています。夫婦とも、引っ越してから心身ともに健やかに、気持ちもゆったりしたような気がします。
コロナ禍で緊急事態宣言により外出先の規制があった時期には、海沿いや広町の森、鎌倉山などを家族と散歩して、この地域に住んで良かったと心から実感しました。
鎌倉山から下るときに見える、七里ガ浜の住宅街 鎌倉R:これから、このエリアに住みたいと思っている人にひとこと!
T:鎌倉全般に言えることですが湿気があってものがカビやすいこと、江ノ電しか最寄りがないので都内に出るには不便であること、スーパーがあるとはいえ、買い物や家族の送り迎えなどで結局車が必要であることなど、デメリットといえる項目はあるとは思います。教育環境に関しては、最寄の七里ヶ浜駅には大手塾はあないので、藤沢駅や鎌倉駅、大船駅まで出る必要があります。
ですが、そんなことは大したことではないですし、カバーして余りある魅力にあふれていると思います。
鎌倉R:もし、引っ越すとしたら次はどのエリアに住みたいですか?
T:10年後くらいに、またまるっきり趣向を変えて、八ヶ岳とか、もっと思い切って海外に住んでみたいです。
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